once upon a time

昔の思い出を、振り返って

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嫌な予感

1月19日

朝、ワタルの歌?なんだろう、外国語の様な聞いた事のない言葉でお経みたいに歌っている?声で目覚めた。

しばらくして、お経が止んだので、コテージを出てワタルに声を掛ける。

おはよう!「おはよう、朝ご飯食べようか!」

昨日夜食事した処で、朝食を食べながら今日の予定を話し合った。

結論は、お互い自由行動・・・まあゆっくりしたいのでそれでもいいか。

目の前がビーチなのでのんびりとビールでも飲んで本でも読むか。

カオサンで日本の小説を2~3冊買っていたので、どれにするかな?

とりあえず、同じ本が沢山あった一番人気の三島由紀夫

暁の寺」でも読んで見よう。

暁の寺 (1970年)

暁の寺 (1970年)

 

 

三島由紀夫なんて、文学少年ではなかったので名前しか知らなかったけど、多少は興味があったのかな?

テレビで昭和の事件簿などに出ていた気がする、市ヶ谷駐屯地で割腹自殺。

本を読みだして、字が小さいのと炎天下の中で優雅にビールを飲みながら本を読むなんて嘘だねと気づいた。

仰向けに寝そべって、本を両手で持ち太陽の光を浴びて最高だねと思っていたけど、暑いし太陽の光が逆光で字が読みにくいのです。

ビールもぬるくなるので早々に退散、近くを探検でもしてみるか

 

ビーチを歩いていると、ヌフフ!

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ヤラシイ笑いをしてしまいました。

パツ金美女が日光浴をしているじゃあ~りませんか、横目でチラチラと見ながら

前を通り過ぎ、いつかは金髪とと拳を前に強く握りしめながら馬鹿な俺、一人大笑い後ろ髪をひかれる思いで立ち去りました。

 

ビーチの先の方は岩場になってこれ以上先には進めない感じ、コテージまで戻るか、別の道を探すかと思案六法していると、子供が釣竿片手に何かしているので、のぞきに行くと七色に光る魚を釣り上げていて、これは水族館か百科事典に出ている魚、現物をみるのは初めてで、ちょっぴり感激

現地の子供に俺もやりたいと、ゼスチャーするとすんなり竿尾を渡してくれるではないですか、よしここで大人の力を見してやるか、と心の叫んで、竿尾を一振り。

錘のついた針と餌がシュルシュトと音を立て海に飛んで行くはずが、

なんと手元でもの凄い音が、そう釣りのベテランならいざ知らず、ど素人の私が子供にかっこいい所見せようとして、見よう見まねで竿尾を振ったもんだから

手元のリールが、グチャグチャになり手の施しようがない状態、後で聞いたらそれはバックラッシュと言うらしい。

七色の魚を釣ってどうだ!と子供に崇められと思っていたら、子供に怒られちゃった。

子供呆れた様子でもういいよ、あっちにいってくれと言わんばかりに、私も察して

子供にごめんねと両手を合わせてお詫びをする。

我ながら情けない、トホホです。

 

夕方ワタルが夕食を食べようと誘って来た、食堂でビール片手に今日の出来事を話すと

よくお金請求されなかったな~それはビーチで子供を使って観光客からお金を巻き上げる詐欺だよと言われた。

俺はそんな子に見えなかったよ、いい子だったよと

「今晩辺り怖い人と子供がコテージに訪ねてくるかもよ」

ワタル脅かすなよホントに

「後付けられなかった」

そう言う悪い冗談はやめてくれ!もう今日は寝よう

「何いってんだよ!今晩はナイトパーティーだぜ」

ああここに来る目的のやつだな

「そうでも雲行きが怪しいから、フロントで聞いてくるよ」

わかった!

どんなパーティーか知らないけど、何でも経験だからと自分に言い聞かせワタルを待っていると、ワタルがしょんぼりした顔で戻ってきた。

「今日は無いらしい、明日に期待しよう」

そうかしょうがないね、これ飲んで寝るか!

コテージに戻って寝支度をしていると、ワタルのコテージから又お経の様な歌が聞こえた。

なんとも気味が悪い、早く寝よ。

 

 

 

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