once upon a time

昔の思い出を、振り返って

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桂林での別れ

12月31日

朝早くに部屋のドアがノックされた。

ドアを開けると、昨日の中国人が立っていた。

列車で一緒だった中国人名前は忘れた。(Cさんにします)

Cさんは、広州までのバスチケットを買いに行こうと言う。

そう言えば、列車の中でそんな話をしたと思い出した。

なるほど、だから昨日はあっさりと引き上げたんだ。

私、Cさん、キクイ君と



キクイ君の部屋をノックして、どうするか相談すると

どっちにしろ、チケットを買わないといけないから買いに行くことに。

中国では何事もCITSを通して買うと間違いがないが、料金は少し高い。

バスターミナルでチケットを買うと安いが中国語が話せないと買えない。

そこで彼が登場です、そうです

彼はこれを待っていたのか~

彼が言うには、バスチケット代100元手数料30元

CITSで買うよりは安いので、彼に買ってきてもらう。

彼は締めて60元手に入れた訳です。

まあお互いウィンウィンと言う事で、Cさんも昨日ホテルを案内して

チップをもらい損ねた分を取り返したぞ!と言う様な顔をしていた。

その後も彼は、ホテルまで付いてきて今度は市内を案内してくれると言う。

キクイ君がコッソリと又チップと言うぞと呟いた。

 

一旦ホテルに戻ると、フロントからメッセージがあると、

昨日の税理士の彼女が連絡が欲しいと言うので、部屋に電話すると

熱が出て、困っていると言う。

昨日飲み過ぎたのか、かなり体調を崩していて動けないと。

部屋は10時にチェックアウトしないといけないし、

夜便で上海に移動だというので、夕方まで私の部屋で様子をみて

その後考えてみればと言って、荷物と体を移動して部屋で休むことに。

 

キクイ君はCさんに捕まり、市内観光に行くから一緒に行かないかと言われるが、

昨日の彼女が熱を出してる事を伝えると、仕方なく

一人で行ってくると寂しそうな顔をして出てていった。

キクイ君はチップと言われるのが嫌だと言っていた、一人だと断り切れない性格らしい

本当にいい奴だ。

 

旅先での親切は、心に沁みるがお金と言われると少し考えてしまう。

と言いつつ、私も彼女に親切にしたら、何かいいことがあるんではないかと

密かに思っていた、お金も下心も「見返り」は同じではないだろうか

親切をして見返りを求める、求めない

難しい問題だ。

そう言えばこんなことわざがあったな

「情けは人の為ならず」

Cさんの行動は親切なのか、それとも労働なのか

この微妙な感覚は、本当に難しい

 

おそらくキクイ君は桂林市内観光をして戻ってくると

Cさんにチップと言われ、払う事になるだろう。

 

私は彼女が寝ている間、次に向かう広州と香港の事を調べていた。

広州は経済特区になり、凄まじいスピードで開発されていると

旅人に色々聞かされていたので、興味が湧き歴史を垣間見れる期待感で

ワクワクしていました。

 

夕方、私がロビーでくつろいでいると、キクイ君がに帰ってきました。

顔を見て察しました、その後ろにCさんがピッタリと付いています。

キクイ君が私の横に座り、「どうしたらいいですか」と言ってうなだれています。

一日市内を案内されたらしいのですが、食事代や施設見学料金などは

キクイ君が払ったというのです。

わかった、私が少し話をしよう。

Cさんに、とても親切にしてくれてありがとう心から感謝申し上げますと

日本語で話し、身振り手振りでお礼を言った。

Cさんは、少し理解したようで、タイミングよく私が財布の中を見せた。

そして、この旅で覚えた言葉「メイヨーチェン」と彼に言った。

Cさんは苦虫を嚙み潰したよう顔して、帰っていった。

 

キクイ君と顔を合わせ、お互いいい勉強になったねとうなずいた。

 

税理士の彼女の様子を見に行くと、もうベッドから起き上がり

なんとか動けそうだと、上海にいけば大きな病院もあるので

そこで見てもらう予定だと。

彼女は英語がペラペラだし、貧乏ではなさそうなので、少し安堵した。

 

空港行のバス停まで見送り別れた。

人の縁とはわからないもので、彼女とはその後再開する事になる。

 

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