once upon a time

昔の思い出を、振り返って

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海に向かって叫ぶぞ!

1月18日 

ドンドンドン、ドンドンドン

部屋の扉を叩く音で、目が覚めた。

誰、「ワタルや」

ワタル?

「用意できてるか?」

え!何?何?

ちょっと待って!煙草に火を付け深く一服、ふーぅ

扉の鍵を外して、開けると、背のでかい痩せ型のあんちゃんがたっていた。

「なんや今起きたんか、はよ用意していくで」

え!どこどこに!

「海や海行きたいって昨日言うてたやろ」

そう、昨日一人で山田順子の事を思って飲んでいたら、こいつワタルがいきなり声を掛けてきて、一緒に飲んだんだ。

ワタルは三和銀行を辞めて、インドに行った帰りバンコクにより、ズブズブに嵌ってしまった輩。

そうだ、昨日飲みながら話していたな、失恋した時は

海に行って叫ぶんだ、でも一人で

行けない、俺英語達者じゃないから。

ワタルは、「俺一応大学出、元銀行員でそこそこ頭良い、それに英語はボチボチだから」

なんじゃそれ!、話せんのかよ!

「お前よりは話せるから、俺に任しときな、海行きたいんだろ!」

行きたいよ!

「それに飛びっきりの話があるんだ、お前の失恋を癒すための場所、タイのある島に行けば、夜な夜なビーチパーティが繰り広げているらしい、そこでは音楽とドラッグが融合してこの世とは思えない所まるで浦島太郎に出てくる、竜宮城のよう場所」

オイオイ、タイに来て日本昔話かよ

ワタルは俺に、大麻吸った事あるかと聞くので、大麻かどうかわからないけど、その様な物を吸った可能性はあると話すと。

ワタルは、「all right!チケット買ってくるから、荷物まとめて1時間後に下で待ってるから」と言って出て行った。

あいつ、本当に英語話せんのかな~

安宿PRO GEST HOUSE 一泊80バーツ、昨日のバーニーゲストハウスより10バーツ高い、

家主の女主人にチェックアウトと言うと、「どこ行くんだ、気を付けなよ、またカオサンに来たら寄りな」と言ってたと思う、だってタイ語わからないから~表情がそう言ってた。

ワタルが来た、カオサンからミニバスに乗って海へ

バンコク都会の喧噪から、長閑な田園風景をバスが数時間走り港に到着

船?フェリーに乗り島へ

わたる、どこに行くんだよ

「コチャンコチャン」

なんだコチャンて!

「行けばわかる」

島に着くと今度は小さい船に乗り換え、きれいなビーチに降ろされた、桟橋も無い所で、靴を脱いで海にドボン、ジーパンもビショビショ。

降ろされた目の前の小さな建物がフロントみたいで、宿はバンガロー。

フロントでモスキートネットです、と言われ手渡された、なんだこれ?

ワタルが、「バンガローに入ったら四隅にフックがあるから、中に入ればわかるよ」

バンガロー、呼び方は良いけど、現物は掘っ立て小屋、中に入ると確かに四隅にフックがついてる、モスキートネットの紐を順番に掛けていくと、なるほど~モスキートネット、日本語で蚊帳なのね、納得。あ、そうそうランプも一緒に渡された。

確か電池で着くタイプ、昔小さい頃家が停電になった時、親が使ってた記憶がある。

蚊帳をセットして、荷物を整理して濡れたジーパンを履き替えバンガローを出ると、目の前は砂浜のビーチ、時刻はサンセットタイム、

サンセット

テレビドラマ宜しく、太陽が海に沈んで行く様子がとても美しく忘れられないそんな景色が・・・見れなかった。黒い雲が出てきてた、これからの行く末を案ずるよう

に・・・



ワタルが、「今晩は雨でパーティーはないから、移動で疲れているだろうし晩御飯食べて寝よう」そういってスタスタと明かりの点いているフロントの建物に向かって歩き出した、フロントのすぐ横が食堂の様で二人で軽く一杯飲んで就寝する事に。

この日は本当に疲れていて、すぐに寝てしまった。

 

 

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