once upon a time

昔の思い出を、振り返って

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夜行列車

12月25日

中国に来て初めての汽車の旅。

外国人は安い硬臥の席は買えなくて、料金の高い軟臥(グリーン車)の席を購入。

乗ってみると、四人部屋の個室、私は二段ベッドの上の席だった。

 

北京から上海まで19時間の長丁場だ!

部屋にはいると、中国人夫婦と金髪のフランス人がもう先に座っていた。

 

挨拶を中国語でする、ニイハオ。

三人はニイハオと返してくる。

金髪のフランス人は日本に短期留学していたらしく、日本語は少し話せるが、中国語、英語は話せない。

中国人夫婦、旦那は英語を少し話、奥さんはフランス語を少し話せるが、フランス語、日本語は話せない。

私はインチキ英語は話せるが、フランス語、中国語は話せない。

私とフランス人と会話した後、英語で中国人夫婦に話、またフランス人と奥さんが話

なぜか四人の会話は成立して、大変盛り上がった。

夜行列車なので、消灯時間になりベッドが整備されて就寝となる、四人部屋のコンパートメントの扉を閉めて、鍵をかけるが直ぐに、鍵を開ける音がした。

 

私は二段ベッドの上から下を覗くと、中国人夫婦の旦那がスメルと言う。

そう確かに、スメルのだ。

私のベッドの下、フランス人のブーツから、

狭いコンパートメントの室内に

独特の匂いが充満して、中国人の旦那がおもわず扉を開けたのだ!

 

ナイスな判断だ、しかし匂いと言う物は下から上に登り

そして、蓋をしないと永遠に出てくるのです。

 

私は頭の位置を扉側に持ってきて、出来るだけ新鮮な空気を吸える位置に体制を移動して就寝したいが、なかなか寝付けない。

 

少しの間我慢するが、外に出ようかなっと思った時、中国人の奥さんがベッドから降りて、フランス人のブーツを手に取り、廊下に綺麗に並べて扉を全開にして換気をした後、扉を閉めて何もなかったような様子でベッドに上がり、ワンアンと言って就寝となりました。

どこの国でも女は強し、頭が下がります。

朝起きると、何もなかった様子でフランス人はブーツを履いていました。

朝、服務員がヤカンに熱いお湯を入れて個別に回ってきます。

湯呑にお湯を入れてくれるのです。

自分の湯呑に茶葉を入れて、暑いお湯を注いでくれます。

これはホントいいサービスですね。

四人でお茶をすすりながら、今後の予定を話し、少しの間旅を共有した事と

お互いの幸せを祈って、サイチェンと言葉を交わしホームに降りて行きました。

 

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