fifty love
ゴールデンウイーク 2018年5月3日
私は羽田空港にいた。
JL31便 バンコク行
20年来の親友と待ち合わせ、タイ・バンコクに行く。
3月22日 夜
タララララン タラララランタララララタララララタララララン
（トルコ行進曲です 笑）
久しぶりに電話だ！
もしもしマッキーご無沙汰、（歳をとっても呼び名は変わらない）
トッチャンご無沙汰、いきなりだけどゴールデンウイーク何してる？
もちろん仕事だけど
休める、休めるよね、トッチャン自営でしょ！
そうだけど、何？
世界遺産観に行こう！
思い付きで即電話
マッキーそう言う処好きだよ（笑）
分かった、行こう、私は二つ返事で了承した。
4月14日 錦糸町
マッキーと錦糸町の焼き鳥屋で作戦会議
すいません、生2つと、きも、かわ、ねぎま、2本づつお願いします。
お疲れ、カチーン
マッキータイの何処に行くの？
BSの中井誠也のビデオ見たけど、あれいいね！
カンチャナブリ、戦場にかける橋見てみたいね
俺、ツタヤで借りてきたよ
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トッチャンそれもいいけど、これだよ
ドン！！！
何この本、夜のお遊びバンコク特集
タイは世界でも有数の歓楽街って知ってた？
有数かどうかは・・でも知ってるよ
まあこれを見て、勉強してよ
実は遠いい昔、1996年1月11日
私はタイに居た
まだ若くお金も無い、知識も無い、そして体重も無い（今の半分）
ホアランポーン駅近く、チャイナタウンの台北旅社に泊まっていた
1泊300バーツ、ちょと高いので翌日、
谷恒生の小説「バンコク楽宮ホテル」の舞台になった楽宮旅社に移る
1泊180バーツ部屋が広かったので覚えている
所謂バックパッカーの端くれだったかな？
今のようにスマホで何でも調べられる時代ではなく
黄色の本と知り合った旅人との情報交換などで、知識を得ていた。
余談ですが、ジュライホテルは閉鎖されていた。
入口に何か書いてあったけど、写真がないので内容は覚えていない。
このホテルを知っている人は沢山いると思います、
そしておまえもか！
なんて思っている人もいるかもしれませんが、
残念ながら私は其の手の人間ではありません。
（当時はね）
当時少し中国語が話せたので、カオサンロードよりもチャイナタウンを選んだだけなんです。
ましてや、お金を持っていなかったので、
薬物やオネーチャンに払うお金もなかったから、
そう言う経験が出来なかったのが、現実です。
まだ若かったから、買春なんて、とてもとても......
当時は自分でモテルと思っていたから、
お金だしてSEXするのは
モテない男のする事だと思っていたからね
まだ、心が綺麗な時だった......
タイ語が話せないので、サイアムロードの東急デパートだったと思う
そこの本屋さんの辞書コーナーで、タイ語日本語の辞書を買いに来るタイ人を待ち伏せ、
2人ほど声を掛けたけど、話せず失敗に終わる。
バスでパッポンロードに3.5バーツ
ブラブラしていると、橋本内閣スタートと読売新聞の記事が見えた
65バーツ高いけど買ってしまった。
暑いから近くのホテルのロビーで読もうとホテルに入ると、ホテルに読売新聞置いてあるじゃないですか、
それもタダで読めるように置いてある
すごい損した気分です。
新聞読んで、ブラブラしてると、呼び込みのオネーチャンに手を引かれお店に
目の前に水着を着たオネーチャンが、舞台の上で踊っているではないですか！
ビール１杯５０バーツ、オネーチャンに飲ますと１００バーツと言われ
約１日分の宿泊日だけど、
１杯だけならと悪魔の誘いに乗る。
目が合ったオネーチャンが横に来て、
コーラを注文される、やたら体を密着させて、
ワンナイトプリーズ・ワンナイトプリーズと
耳元で囁かれる
たった１杯のビールで、目眩がするぐらい酔った、判断が鈍る
ワンナイト１５００バーツと言われ、そんなの無理無理と断ると
どんどん値段が下がる下がる、最後は３００バーツと言われた処で
後ろから、如何にもそれ者の人が、声を掛けてきました。
「兄ちゃん一瞬の快楽で、一生を棒に振るなよ」
私はアルコールと誘惑で自分のプライドが崩れ落ちそうなとき
まさかの天使、いや堕天使の声……
やっぱり天使の声だね
私はポケットから200バーツを出して、
テーブルに置き店を出た
帰り道、ドーンドーンと私の心に響く音、
夜空に明るい火の玉
外国で見た初めての花火だった。
マッキーから預かった本を読んでみる、
MP、テーメー、ナナプラザ、タニヤ、知っているのはタニヤロードだけ
パッポンロードは外人向け、タニヤロードは日本人向けだったと記憶している。
今はタニヤ、ロードはつけないみたい
本を読んで、ネットを検索
うーん、確かに世界有数の歓楽街だ
もう少し、調べてみるかな......
そう私長い年月で、堕天使になっていた。
